これ英語で通じる?その4 メリットとデメリット
デザイナーが使う英語っぽい言葉が、実際には英語では同じ意味として伝わらない言葉を紹介している「これ英語で通じる?」の4つ目の記事です。
良いところと悪いところ
日本語で話すときに「メリット」「デメリット」をどんな意味で使っていますか?「良いところ」「悪いところ」くらいのつもりで、英語でも merit と demerit を使っていると、同僚がいまいちピンと来ていなさそうなことに気づきます。どうも、その言葉を使える対象が限定されているようなのです。
例えば、デザインを提案するときに、案の良し面と悪い面を伝えるために merit と demerit を使うと違和感を与えることがあります。merit は「案自体の長所」を特に示し、「案によってもたらされる利益」を意味しないからです。
The merit of following the standard UI of iOS, users can immediately understand how to use it.
iOS の標準の UI に従うメリットは、ユーザーがすぐに使い方を理解できることです。
The advantage of using this UI is that users feel it is more clickable.
この UI のメリットはユーザーがよりクリッカブルであると感じることです。
どちらも日本語では「メリット」と言っても違和感がありませんが、英語では注意が必要な上、直感的には判断しにくいですよね。