「ブラッシュアップする」は英語で何て言う?その2 polish
日本語の「ブラッシュアップをする」に相当する言葉として、refine を紹介しましたが、類義語として「磨き上げる」「洗練する」という意味の polish も挙げられます。
ネイティブスピーカーであるデザイナーたちに違いを尋ねたところ、 refine は本質的な部分の改良に使われるけれど、 polish は表面的な改善だけに使われ、少しスラングのような印象があると説明してくれました。文字サイズやレイアウトなど、デザインの作業の最後の方で見た目を細かく調整する場合には polish の方が適していると言えそうです。
例文
I'll polish up the logo to deliver it to the client.
クライアントに納品するためにロゴをブラッシュアップします。
Let's try polishing up the banner design as best we can.
できる限りバナーのデザインをブラッシュアップしてみよう。
The animation hasn’t been polished. It is only a proof of concept.
このアニメーションはまだ洗練されてません。これは単なる PoC(概念実証)です。
他の品詞
polish(名詞)洗練、上品さ、光沢
発音
発音は以下から聞くことができます。
デザイナーの英語帳・音声版 #6: refine, polish
TIPS
Proof of concept
日本語では概念実証と呼ばれる、アイデアが実現可能かどうかを検証する工程のことです。「コンセプトを証明するもの」と訳すとわかりやすいでしょうか。
プロダクト開発の場では略して PoC と書き、ポックやピーオーシーと発音されることもあります。プロトタイプと似ていますし重なる部分も多いですが、プロトタイプが実際に機能する製品に近いものを指すのに対し、PoC はもっと検証したい本質の部分だけを抑えたものを指しています。
デザインの文脈では、ユーザインタフェースにおけるアニメーションなど「こういう風に演出したら良さそう」というアイデアがあるときに、その動きが期待通りの効果を持つかどうかを確認できるよう簡易的につくったものを PoC と呼んだりします。
私はアメリカのサンフランシスコに住んでいるデザイナーです。同じ英語でも国や地域によって、使う単語や言い回しは違う可能性があります。
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