難しい、ややこしい tricky
奇をてらってはいない
カタカナ語として「トリッキー」を使うと、巧妙であるとか、奇をてらったといった意味になりますが、英語では少しニュアンスが異なるように感じます。
確かに「巧妙な」という意味もあるのですが、ネイティブスピーカーが使う場面に注目すると、「難しい」「厄介」「ややこしい」といった少しネガティブに聞こえる意味の方がしっくりくることが多いと気づきます。
tricky を辞書で引くと出てくる
It is difficult to deal with and needing careful attention or skill
対処が難しく、注意やスキルを要する
TRICKY | definition in the Cambridge English Dictionary
という説明にも納得感がありました。
デザインの仕事では、一度慎重な調査をしてからでないと実現できない目的や、頭を悩ませる複雑な問題に出会うことがあります。ここまでの経験やスキルでは直接的に解決するのが難しいと感じたとき、tricky という表現がよく使われます
個人的に What is good design? How my design team at elefint approaches this question | by Elefint | Prototypr という記事が好きなのですが、冒頭から「良いデザインは何か」という問いに tricky という言葉で答えています。
It’s tricky to answer this question because it depends on many factors.
多くの要因に左右されるため、この質問に答えるのは難しい。
一筋縄ではいかない問題に立ち向かうのがデザインの仕事でもあるため、この言葉が頻繁に使われるのも自然なことだと言えます。
例文
I updated the brand assets on the Figma file. Some things exist on Google Drive so it can be tricky to find updated visuals.
Figma にあるブランドアセットを更新しました。Google Driveにもいくつか存在しているので、更新されたビジュアルを見つけるのが難しい場合があります。
This layout is a bit tricky in SwiftUI.
このレイアウトは SwiftUI で(実現するのに)は少し厄介だ。
Hmm… This is really tricky…
うーん…これはややこしい問題だね…
私がこの言葉を特によく使うのは、質問をされたときに一度考えを巡らせる必要があり、すぐには答えられないときです。“It’s tricky to answer” のように「すぐに答えるのが難しい」と返すことで、質問の具体的な意図や背景を聞き出すことができます。質問に対してすぐに「わからない」と判断してしまわないために、大事にしているフレーズです。


