デザインという、人に何かを伝えるものをつくる仕事をしている性質上、自分がつくったデザイン案をミーティングやプレゼンテーションで共有する機会が何度もあります。
日本語では無意識に出来ていたことを、英語を使うことになるだけですっかり抜けてしまうことも少なくありません。案を説明することに集中するあまり、前提部分の共有が抜け落ちてしまったり、話題と話題の繋ぎのフレーズが良く分からずに進行がうまくいかなかったなど、後で失敗に気づくことばかりです。
私個人の課題として、しばらく向き合っていたのですが、最近ようやく改善できたと感じるようになってきました。
大きなきっかけは、勤め先が mmhmm というビデオツールを作っていることもあり、デザイン案を映像に録画して同僚に共有することが、自然と多くなったことです。当初は、自分が喋っているのを録画することに抵抗がありましたが、続けていくうちに慣れてきて、ミーティングでの会話もスムーズになるなど良い影響を得られました。
デザイン案を共有するときに私が工夫をしている6つのポイントを2回の記事に分けて、最近 mmhmm のウェブサイトのフッターのデザイン案をチームに共有したときの録画(の再現)と共にお伝えしたいと思います。
前編(今回)
これから共有する話題を説明する
デザインの根拠を先に共有する
デザイン案を見せる、その直前に
後編(次回配信)
各案のメリットとデメリットを伝える
自分のおすすめの案を伝える
次のステップを明確にする
1. これから共有する話題を説明する
まず “I’m going to share” というフレーズで、これから何を共有するのかを伝えます。何故そのデザインに取り組んでいるのかなどの背景も説明します。
Today, I’m going to share the design update on the footer.
今日はフッターのデザインの進捗を共有します。I’ve been reorganizing it because, currently, users find it challenging to locate the information they need.
現在のフッターはユーザーが必要な情報を探すのが難しいため、再編成しています。