デザイナーの英語帳

デザイナーの英語帳

模倣する、真似する

あるいはパクる

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灰色ハイジ
Jan 11, 2026
∙ Paid

他の誰かのものを「模倣する」「真似する」ことでプロダクトを作っているように感じさせるデザインは極力避けたいものです。意図的ではなくても、偶発あるいは自然に似たものを生み出してしまうことは不思議ではありません。

デザイナーとして、プロダクトを世に送る組織として、日々気を払う必要がある論点であるため、業務中での会話にも「模倣する」「真似する」を意味するフレーズを度々耳にします。

■ imitate

「模倣する」という意味で、良い意味でも悪い意味でも使えますが、オリジナリティの欠如を指摘する側面もあります。

It’s fine to imitate successful patterns, but we need to make sure it still feels like our brand.
成功してるパターンを模倣するのはいいのですが、自分たちのブランドらしさをちゃんと残す必要があります。

The visual direction imitates Material Design a bit too closely.
このビジュアル方向性は Material Designを模倣しすぎています。

■ mimic

同様に「真似をする」「模倣する」という意味を持ちますが、インタフェースの動きやトーンの模倣を指して使うことが多いです。ポジティブ、ネガティブの両方に使えます。特にインタラクションやアニメーション、振る舞いを真似る際によく使われる。

The animation mimics iOS interactions, which makes it feel familiar.
アニメーションが iOS のインタラクションを真似ているから、馴染みやすく感じます。

We don’t want to mimic the competitor’s entire user journey. Let’s rethink the flow.
競合のユーザージャーニー全体を真似するのは避けたいです。フローを考え直しましょう。

■ rip off

明らかな盗作や模倣を指摘する、批判的、否定的なニュアンスが伴う表現です。正しい日本語ではないかもしれませんが「パクる」という言葉が近い響きを持っています。

Honestly, this looks like a rip-off of Spotify’s app.
正直、これは Spotify のアプリのパクリにしか見えません。

We can’t present this. The client will think we ripped off their competitor.
これでは出せません。私たちが競合をパクっているとクライアントに思われてしまいます。

■ copy

読んだまま「コピーする」と意味しますが、デザインの文脈では「そのまま真似する」というニュアンスがあります。rip off ほどではないですが、批判的な意味合いを少し含み得ます。

We shouldn’t copy their onboarding flow. Let’s adapt it to our product instead.
彼らのオンボーディングフローをそのまま真似しないべきです。うち用にアレンジしましょう。

This section feels like it’s copying too much from the Airbnb site.
このセクション、Airbnb のサイトを真似しすぎてる感じがします。


TIPS

盗用してしまうことを避けるために

デザインの仕事では、他のデザイナーの活動や他社の事例から学びを得る機会が多く、その学びを活かした自身のデザインが、確実に盗用ではないと言い切ることが簡単ではありません。

私の経験や参考記事をもとに、盗用のような結果を避けるためのアプローチをいくつか紹介します。

複数の情報源からインスピレーションを得る

1つの情報源だけに頼ると、必然的に模倣したかのような結果をもたらす可能性が高まります。

複数の情報源を組み合わせることで、元のインスピレーションが完成品に直接的に現れるリスクを下げたり、異なるインスピレーションの差異に着目することで、独自性のある意見を作り出しやすくなります。共通する良い部分はトレンドとして捉えられ、逆に似たデザインを志向する後押しとなることもあります。

グラフィックデザイナーの Graham さんは How To Design Without Plagiarism という動画の中で、音楽にたとえて盗用を避ける方法を説明しています。レイアウトを音楽の「コード進行」、フォントや色を「テンポや楽器」に例え、コード進行が同じでもメロディと歌詞が違えば別の曲になるように、デザインも構造を参考にしつつ内容や表現を変えれば独自性が出るとしています。

インスピレーションを分析する

インスピレーションの外見だけではなく、本質に注目することに意識を向けましょう。

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