(度を越えて)圧倒する、困らせる overwhelm
overwhelm は「圧倒する」、受け身にすると「圧倒される」と訳される言葉で、ユーザーの体験について説明するときに使うことができます。
例えば、私の会社からリリースした Sift というキュレーションされたニュースアプリでは、世の中にある課題として以下のような説明をすることがあります。
People feel overwhelmed by following news.
人々はニュースを追うことに圧倒されています。
他にもこんな表現ができます。
Receiving many notifications in a short interval can overwhelm users.
短い間隔で多くの通知を受け取ることは、ユーザーを困惑させてしまうだろう。
初めて使うツールに多くの機能があって、どこから始めたらいいか分からず圧倒、困惑した-そんなときにも使えます。
I'm a bit overwhelmed and unsure where to start.
ちょっと圧倒されてしまってどこから始めたらいいのか分からない。
これらの例文を見てもらうと、少しイメージがしやすいのではないかと思うのですが、overwhelm は「何か大量の物事など」に圧倒されるというイメージです。圧倒されてたじろぐ様子から「困惑する」と訳されることもあります。
よりラフな訳し方だと?
日本語で的確に表現するのが難しい言葉なのですが、とてもカジュアルに使われていて、「圧倒された」と訳すと堅いと感じることもあります。「うわ〜! 🤦♀️」みたいな感じでしょうか...。
この記事を note で公開した際は、よりラフな訳し方として「いっぱいいっぱい」や「頭がパンクしそう!」というコメントもいただきました。たしかに「圧倒される」よりも自然で、シチュエーションがイメージしやすそうです。
ポジティブな表現にも
overwhelm は、ポジティブな表現でも使われます。例えばアート作品を見たり、音楽イベントに行ったときの感想として「圧倒的だった」「強烈だった」なんて伝えたいときにはぴったりかもしれません。形容詞の overwhelming もよく使われます。
The event was overwhelming!
あのイベントは圧倒的だった!
ネガティブかポジティブかの違いは、声のトーンや、会話の文脈によるところも大きいのですが、ポジティブなときは overwhelming joy(圧倒的な喜び)、overwhelming applause(圧倒的な称賛)のように、具体的にポジティブな意味を持つ言葉と共に使うと誤解を避けることができます。
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