日本語を使って働いていた頃よりも、ミーティングでの口数がずっと減ってしまい、うまく貢献できていないと悩むのは海外で働く人の共通の悩みでしょう。
何か役に立つことを言わなければ…と焦っているうちに、無言の時間が長く続いてしまうことも。ミーティングの後に、自分の至らなさに悶々とするということがしょっちゅうありました。
私がレッスンを受けている英語の先生によれば、アジア系の人は自信のなさから発言を躊躇してしまう傾向にあるそうです。「ほとんどのことがうまくできていても、わずかにある失敗を先に責めてしまう…批判的に人を判断する文化が、自信を欠如させているのではないか」と話していました。その先生は、韓国や中国から渡米してきた受講者を多く抱えていることから、実際にその姿を多く見てきていたのでしょう。
私の場合も「自分の考えは的外れかも」「このアイデアはダメかも」と、躊躇して無言になってしまうことが多いと気づきました。英語で発言するために、アイデアに対して思いを巡らせる時間が長いことも大きく影響していそうです。
この悩みに対する先生のアドバイスは「本当にダメなアイデアかどうかなんて分からないんだから、心の中の自分の独り言を否定しよう」というものでした。
Write down messages in mind. Then, argue the messages, ideas, and feelings.
How do you know it’s a bad idea? Who knows? In Silicon Valley, startups want your imperfect ideas. Don't feel like a failure.
頭の中で自分の独り言を書き出してみたら、その言葉、考え、気持ちに異を唱えなさい。誰が悪いアイデアかどうか分かるの?シリコンバレーのスタートアップは君の荒削りのアイデアを求めている。失敗作だなんて思わなくていい。
ミーティングでたびたび、このアドバイスを思い出すようにしていたら、発言を諦めてしまうことが減り、徐々に自分の考えを伝えられるようになっていきました。
ミーティングでの発言
心構えに加えて教わった、それぞれのシチュエーションに応じた例文を共有したいと思います。これらの言葉を自然に出せるようになると、本当に伝えたい部分に集中しやすく、躊躇する瞬間も少なくなっていきます。