アメリカで出会う人はみんな褒めるのが上手です。どんな些細なことでも、明るい声と表情で褒めてくれます。デザインを共有すると、フィードバックや意見の前に、必ず褒め言葉が聞こえてきます。そういうお約束だったりするのかもしれませんが、とても自然に褒めてもらえるので、素直に嬉しく感じます。
私の方も、他の人に対して褒める姿勢を大事にしたいのですが、他の人の制作物を褒めるときに、単に good と言うだけでは物足りません。逆に形式的に褒めているのではないかと感じさせてしまいそうです。とはいっても、適切な言葉がすぐに思い浮かばずに困ることは多いのです。
例えば「素晴らしい」を意味する英語は、調べてみればすぐに見つかります。しかし服など外見を褒めるときの例文が出てくるばかりで、どれがデザインの文脈においてふさわしいのかを判断するのは難しいです。地域や年代によっても使われる表現が異なります。
そこで、一緒に働く人や、憧れるデザイナーが使っている言葉を真似するのが良いと考えました。アメリカで十数人のデザイナーの同僚に囲まれて働く中で学んだ彼らが使う、デザインのための褒め言葉を紹介します。
1. いいね
多くの同僚が発しているのを聞いて真似するようになったのが “It looks good!” (いい感じ) という表現です。
単に Good! というだけだと具体性に欠けるのか「可もなく不可もなく」というニュアンスで受け取られてしまうことがあるのですが、looks を付けると、見る側が良いように感じている事実を伝えるので、望まない受け取られ方をしにくいようです。
何かの要求に対して good であること示し、「問題なさそう」という意図でも使えるので、デザインのフィードバックをする際にもよく使われます。
I looked at the design you shared. It looks good!
共有してくれたデザインを見ました。いい感じ!
good を great を置き換えて表現することもできます。