こんにちは、灰色ハイジです。
今回紹介するのは、 exaggerate です。おおげさに言う、誇張するという意味ですが、デザイン要素を「強調する」「際立たせる」という意味でも使えます。
イラストレーションやグラフィックなど、ビジュアル要素を扱うときによく使われ、文脈によって少し悪い意味にも、良い意味にも捉えることができます。例文を見てみましょう。
例文
Body shapes feel too exaggerated.
体のラインが誇張されすぎている気がします。
これは実際に仕事で、外部の制作チームに依頼してあがってきたイラストに対して、チームから出てきたフィードバックです。人物の体のデフォルメが効きすぎていたことを exaggerate で表現しています。
I exaggerated the white gradient on the background to make the text readable.
テキストを読みやすくするために、背景の白いグラデーションを際立たせました。
意図的に誇張する、際立たせるのであれば効果的に働くこともあります。つまり言葉自体に悪い・良いニュアンスがあるというよりは、使い方次第なのではないかと思います。
発音
発音は以下の動画で聞くことができます。
Design Critiques: Encourage a Positive Culture to Improve Products
デザイン批評:プロダクトを改善するためのポジティブなカルチャーを助長する
最近、上司と面談したときに、より良いデザインフィードバックの仕方について相談しました。日頃、英語で仕事をしているときに悩むのが、人のデザインにフィードバックをするときだったりします。失礼な表現になっていないか?こちらの意図がうまく伝わらなかったかも…と、人に直接影響するだけに心配事が増えるのです。
上司から共有してもらったのが、ニールセンの Design Critiques: Encourage a Positive Culture to Improve Products という記事でした。
「フィードバックが、プロダクトのゴールと沿っていることが一番大事なことだと思う」というメッセージを上司からもらったのですが、このことを表している記事の一節を、翻訳して紹介します。
Asking the right questions. The role of the facilitator is to ask pressing questions to ensure that the presenter is getting the right feedback. The facilitator can reformulate questions or comments that sound opinionated (“This is too red!”) or directive (“I would have done it differently!”) to relate them to the goals of the design.
適切な質問をする。ファシリテーターの役割は、提案する人が正しいフィードバックを確実に得られるように、もっとも重要な質問することです。ファシリテーターは、自分の主観的な意見や(”赤すぎる!”)、命令のような(”私だったら違うようにやれたのに!”)質問や意見を、デザインの目的に関連づけて言い換えることができます。
Bad question: Yikes… that layout!
Reformulation: How does this layout make it easier for the user to accomplish their task quickly and efficiently?悪い質問:うわぁ… そのレイアウト!
こう言い換える:このレイアウトは、ユーザーがタスクを素早く効率的に行うために、どのように役立ちますか?
Bad feedback: I love those colors, but I think that button is in the wrong spot and the overall page looks busy.
Reformulation: If the goal is to have the user register quickly, I’m concerned we are placing emphasis on the wrong elements and hiding the primary task by making the button hard to find.悪いフィードバック:この色は好きだけど、そのボタンは間違った場所にあるし、ページ全体がごちゃごちゃしているように見える。
こう言い換える:もしもゴールがユーザーがすばやく登録できるようにすることであれば、ボタンが見つけにくくなっていることで、間違った要素に重点が置かれ、メインのタスクを隠してしまっているのではないかと懸念しています。
プロジェクトのゴールに沿った意見にすることで、自分のワガママを通しているのではない、ということが伝わりますし、建設的な議論ができそうです。英語での表現を調べるたびに、言語に関係なく”デザイナー”として必要なコミュニケーションのあり方について学んでいるような気がします。
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