私たちがデザインに取り組むにあたって、要件を把握することが重要です。というのは当たり前の話ではありますが、英語のみを使う環境では、そんな当たり前のことをうっかり取りこぼしそうになってヒヤヒヤすることがありました。
会話の中で、それとなく出てくる重要そうな情報が、母語でなら感じ取れるはずの重みを捉えるのが難しいのです。こればかりは先回りして(あるいは痛い目を見ながら)学んでおくことや、常に重要なことが何であるかを確認できるように癖をつけておくしかありません。
今回は特に「いつまでに必要なのか」を把握することにフォーカスをあてて、いくつかの覚えておきたい言葉や表現を紹介します。
■ by
by の後に期日を置いて「いつまでに」と表現されることが多いです。短い言葉であるために、聞き逃しやすいので、日付や時間を表す言葉の前に何と言われていたかに強い意識が求められます。
The community team needs a swag design by this Friday.
コミュニティチームは今週末までにスワッグのデザインが必要です。
It would be great to get it by the end of the day if possible!
もし可能であれば、今日中にもらえたら嬉しいです。
We’re aiming to publish the image by the end of the week.
今週中にその画像を掲載することを目標としています。
by next week や by next month と言ってしまうと具体的なタイミングの認識に行き違いが多いので by the end of the week としたり、曜日や日付など誰もが同じタイミングを特定できる表現を用いるようにします。
尋ねるときは by でフレーズが終わります。
When do you need the logo data by?
ロゴのデータはいつまでに必要ですか?
When do you want to have a social media image by?
ソーシャルメディアの画像はいつまでに欲しいですか?
■ due date
締め切りとなる日そのものを指して due date と呼びます。
What’s the due date for submitting the print data?
印刷データを提出する期日はいつですか?
さまざまなプロジェクト管理ツール上で「締め切り」「期日」の入力を求めるフィールドのラベルとして目にすることも多いのではないでしょうか。
due が「見込み」「予定」という意味の形容詞なので、どうしても間に合わせないといけない締め切りというよりは、目指すべき終了日のようなニュアンスで使われることが多いです。といっても、契約書や法的な書面において扱われる due date は絶対に守らないといけないものなので、どういうニュアンスの due であるかは周りと意識を合わせておくに越したことはありません。
■ deadline
仰々しい名前ですが deadline も頻出の締め切りを表す言葉です。