アメリカで働くようになってからは、英語のページをデザインすることがほとんどとなり、アルファベットの大文字と小文字を以前よりも気にするべき場面が増えました。
中学校の英語の授業で学んだ「文の最初を大文字にする」というルールがそのまま通じるわけではありません。ウェブやアプリのナビゲーション、ボタンのラベルなど、デザインによっては大文字だけを使うなんてこともあります。一般的なルールというよりは、プロダクトやブランドの個々のデザインシステムでライティングについて定められていることが多いです。
デザイナー同士や、UXライターとの会話で「ここは大文字にしよう」のような発言がしばしば飛び交います。
Let's set the navigation menu items in all capital letters.
ナビゲーションのメニュー項目はすべて大文字にしよう。
大文字は uppercase letter または capital letter と言います。uppercase は「大文字にする」という動詞としても使うことができます。
Can you uppercase the “t” in “team plan” on the pricing page?
料金ページに記載している team plan の t を大文字にしてもらえますか?
小文字は lowercase letter または small letter です。同様に lowercase を「小文字にする」という動詞にもなります。
Can you lowercase the brand name in the product description? Our brand name should always be in lowercase.
プロダクトの説明文に記載されているブランド名を小文字にしてもらえますか?私たちのブランド名は常に小文字を意図的に使っています。
大文字と小文字の使い分けに馴染みの少ない英語が母語でないデザイナーが、つい大文字だけを使っていることがありますが、叫んでいる様子や強調をしている印象を与えることもあるので、判断が難しい場合にはネイティブスピーカーに尋ねると良いでしょう。
FEATURE
すべて小文字表記のロゴ
ブランドのロゴをデザインする際に、すべて小文字の表記にすることがあります。AirbnbやShopify、Stripeなど、皆さんが見慣れているロゴにも小文字表記のものは多いのではないでしょうか。